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栗山千明がガイド役の『幻解!超常ファイル』とは別のシリーズである。阿部寛がガイド役なだけで『トリック』めいたものと思っていたら、至極真面目な「超常現象研究」の「今」という内容だった。「幽霊の正体見たり枯れ尾花」の喩え通り、不可解なことが明晰判明になると安心を覚える。が、死後生がないという考えも、よくよく考えれば地球総人口のかなりの人々を恐怖に陥れる思想であろう。錯覚する脳を「脳科学」は説明するが、それはそこまで。
不謹慎な考えではあるが、人間の天敵は「人間」であるとするより、人間の天敵は「神」であるとする方が、妥当であろうとも思った。ここで『オズの魔法使い』が誰であるか?として事をSF的に矮小化するよりも、途方も無い無機と有機の宇宙的撹拌の果ての果てに、この世限定で私が居る思い。そして、明日は居ないかも知れない。それしか私には分らない。
「幽霊」が若し居たら?これまで散々叩き殺したり駆除してきた「蚊の亡霊」の大群に刺されまくりそう。そんなことを思ったら、何だか背中がムズ痒くなってきた。