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前々から思っとったが、Société japonaise des études verniennes入会しちゃお。 何だか海水魚を止めた途端、絵の中が海だらけになってきた。実はIFAA会員の外原俊氏がハードアクアリストで、折節連絡する度に水槽弄りをしていると絵が描けなくなるから、止せ止せと説教するのだが、この道は実は病膏盲なのである。胡乱な話だが、己が水槽に入ってしまうコントを書いたのも、竟には海なし県で夥しい塩水を下水に流し続けるよりも、スキューバダイビングをした方が早いと一頃考えていたのを、そのままお話にしただけなのである。更に胡乱なことを言えば、己の眼球の水晶体の中に魚を飼えば、永遠に愛でていられるとまで夢想を繰り広げたりもしたものだ。そうなるといっそこれは狂気であるが、J.K.ユイスマンスの『さかしま』で最も共感するのは、屋敷の窓を舷窓にして、水槽を取り回し、そこに人工の魚を放つという件なのだ。こういう妄想癖をヨナコンプレックスといって、母体の羊水に回帰せんとの執念き想いと説明されても、これは極めて文学的な解釈で、羊水の中に魚など居らぬのである。 水の中の景色、海の中の景色は驚異そのものであり、シュルレアリストが絶大なる影響を受けたエルンスト・ヘッケルのKunstformen der Natur(「自然の芸術的形態」)は矢張り目の愉楽の最たるものであり、気持ち悪いが癒されるのである。 水槽を見なくなった分、ついふらふらとネットサーフィンで立ち寄るサイトは以下のようなところばかりになっている。嗚呼、また無脊椎が飼いたい! 海外なんぞ行かなければ、安心して水槽を一年中回せるのにな...。 田中市郎博物館 http://ww51.tiki.ne.jp/~tan-kam/tanaka_muse/ 東京人形倶楽部あかさたな漫筆 http://homepage3.nifty.com/~akasatana/ 冬のナントは激しく寒そうだ。しかし、昨年大改修なったジュール・ベルヌ博物館、子供向けに成った分、大いに楽しめそうだ。最近、稚戯に類する遊びにこそ、価値を置かねばならないと反省しているのだ。ブキニストや蚤の市が愉しいのは、捨てるに偲びない玩具やガラクタを再び活かす悦びに通じるからだと再認識している。むつかしいことを言っても誰も喜びやしない。
by shojitanaka
| 2008-07-16 02:07
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