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これという趣味がない。否、多方面に中途半端な趣味的要素が多すぎて、どれも飽きてしまうという性格上の問題であろう。蒐書は中身よりも外側にばかりいってしまい、孰れ手ずからルリユールを行おうと、壊れた初版本ばかり集めたため、只管残骸が殖え却って鬱陶しくなってしまった。読書は、何を読んでも他人事に思えて、死んだ思想にしか興味が持てなくなった。評論の大半がただの噂話で、気味が悪い。善し悪しの詮議など、特にばかばかしい。他人が決めたものを、一過性と思って諾うノンポリぶり。即ちまるで信じてないといった案配。そうなると古典しか読めないので、安んじて堂々巡りを愉しむ他ないのである。『罰せられざる悪徳・読書』はヴァレリー・ニコラ・ラルボーの書名だが、大いに罰せられるべきは「読書」ならざらんとすら思う。暇が潰れるどころか、煩くてかなわん。
で、本など蒐めなくなった。今や読み捨てに近い。過日、日高敏隆氏の蝶道研究のテレビ番組を見ていて思ったものだ。学問で一つの気づきの証明に一生涯かかるとすれば、一冊の書物から得る知見は、実は数語に要約されてしまうというもの。アレクサンドリア図書館が消尽した時、業火の中からアイ!アイ!と大音声がした。こんな作り話をしたくなる程、虚しいのである。それに、受け身ばかりでは孰れ惚けてしまう。解読に困難を要する仏文、英文原初にあたるべきは今であろう。 海水魚に夢中になった時は、余りにも多くの魚介が死ぬので、死を飼っているような気がして、止んだ。パソコンとインターネットは豊穣な孤独を得るので、煩くても止まずに済んでいる。孰れ飽きつつあるが。 それで、シルビー・バルタンの今見ればレトロなモダン、否、未来的な衣裳を見ていて、ふと思い出した。Citroën DS。
by shojitanaka
| 2008-09-25 11:43
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