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完全視野協会(ガンツフェルトゲマインシャフト)という三人(浅野信二/古賀郁/田中章滋)で運営していたウェブサイト『Zahir/ザーヒル』の頃も含めれば、この七年あまり掲示板管理者やブロガーとして、世界の幻想芸術関連の情報を垂れ流して続けてきた。が、それも本邦初の幻想芸術団体(国際幻想芸術協会/IFAA)を立ち上げて以来、目線を海外の幻想芸術の担い手達の紹介から、発生の現場たる自身の側にシフトせねばならなかった為、以降、ダムのように情報が溜るばかりである。
検索をかければ容易く時宜に適った情報にありつける世の中となったが、弁別の利器これ安直に過ぎて、なくてはならぬものよりは、あってもなくてもいいものばかりが幅を利かせて、真に探求すべきものの一筋道に、隘路ばかり拵える羽目になる。ヘーゲリアンではないが、神経症者の繰り言や紋切り型に愛想が尽きて、何処を見ても体系を、体系を、と言問うてしまうのである。鏡の廻廊を渡り歩くような、ウェブサーフィン。 探求すべき道は常に己に照らされ、己の域を出ぬものだ。簡便であると同時に愚かなメディアでもあるインターネットは「掟の門」(カフカ)に実によく似ている。 そんな中にも思わぬ収穫というものがある。ホラーもののフィギュアの原型師としてマニアの間で夙に有名らしい(天才と呼ぶ者もある)、トーマス・クンツのオートマタ人形が実に素晴らしいのだ。しかも販売までしていて、アートの一点張りというわけでもない。ブラザーズ・クエイのようなタッチを、絡繰りだけで実現しているとは、驚倒の他ないのである。 Thomas Kuntz Artmic Design Studio ▲
by shojitanaka
| 2010-02-21 11:51
| art
![]() Alone From childhood's hour I have not been As others were; I have not seen As others saw; I could not bring My passions from a common spring. From the same source I have not taken My sorrow; I could not awaken My heart to joy at the same tone; And all I loved, I loved alone. Then- in my childhood, in the dawn Of a most stormy life- was drawn From every depth of good and ill The mystery which binds me still: From the torrent, or the fountain, From the red cliff of the mountain, From the sun that round me rolled In its autumn tint of gold, From the lightning in the sky As it passed me flying by, From the thunder and the storm, And the cloud that took the form (When the rest of Heaven was blue) Of a demon in my view. Edgar Allan Poe 独り 幼年期から、私は他の者と 違う時間を過ごした 私は皆のようには物を見なかったし、 情熱に駆られて弾けることもなかった。 哀しみだとて同じ源からは汲めず 私の心は同じ階調では楽しめなかった が私は全てを愛し、独りを好んだ。 故に、私の幼年期は夜明けに 最たる嵐の人生は垂れ込め 佳くも悪くも病いの深さから いまだ私を縛っている神秘 急流から、また泉から、 赤壁の山から、 私を巡る太陽 黄金色の秋に、 輝(かがよ)う空に 私に飛来した 稲妻と嵐から、 そして、象られた雲に (まだ天が青かったときに) 私にはそこに悪霊が見えたのだった。 エドガー・アラン・ポー ▲
by shojitanaka
| 2010-02-16 04:54
| art
またぞろ芝居見物に2月公演初日、歌舞伎座昼の部へ。
![]() シアターの語源は「観客席」である。そんな謳い文句で寺山修司の実験演劇を盛んに見に行ったのは昔日の事。能も歌舞伎も浄瑠璃もTVで瞥見するのみで、たまさか能狂言を観たのは中学校の修学旅行ではなかったか。覚束ぬ。 若い時は、自ら伝統芸能を観に行くなど思いつきすらしなかったが、現代演劇なら高校のクラブ活動では演劇部に入ろうか、文芸部に入ろうか、迷ったことがある。先に籍を置いていた美術部から脱走せねばならなかったからだ。先輩部長が、部室を私物化し、女の子を連れ込んでは風紀を乱していた。私が進んだ私立高校は、男女共学だったものの、私の居た進学クラスのみ除き、他は当時不良の巣窟と言われるとんでもない高校だった。硬派だった私は、これじゃちっとも絵が描けないと失望し、2年生から受験準備で田舎町から隔週、東京の「新宿美術」に通い始めたのだった。それ故、最早美術部に未練はない。美術部顧問教師に転部を願い出たが、演劇部か文芸部か迷ったには訳がある。演劇部は全員女子ばかり。文芸部は部員僅か5名の弱小クラブだった。それでも演劇部で黒一点になるよりはと文芸部を選んだ。 しかし、文芸部も先輩男子一人が部室で隠れて煙草を吸っていた。ここも不良が支配しているのではたまらんと、入部するやいなや勧誘キャンペーンを張り、同級生や後輩を入部させ、一挙に14名に増員、鉄拳制裁辞さずで不良を追放した。こうして回顧してみると、何だか今だに徒党ばかり組んでいて、忸怩たる思いなきにしもあらず。 演劇への関心は、故に高校時代から胚胎していたものと見える。しかし初から、演劇部に入っていたら、男の子(おのこ)一人、その後ちょっと恐ろしい展開があったに違いない。おお、恐! ![]() ううむ、懐古趣味に耽ってしまった。十七代中村勘三郎追善公演の演目に森鴎外の「ぢいさんばあさん」が入っていて、主人公夫婦が見舞われる不幸で突如37年も時制がワープする話故か、身につまされてしまったのやも知れぬ。おまけに「俊寛」では近松門左衛門の「おまて」にやられたというか、十八代目勘三郎の名演に感涙、舞台を観て滂沱の涙など初めてのことで、自分でも驚いてしまった。因に十八代目は私より一学年上の歳である。 この日の演目は全て佳かったが、「爪王」の七乃介と勘太郎の舞踊がバレエのシルヴィ・ギエムにすら匹敵するのではなかろうか、と感嘆してしまったのだった。バレエは随分観てきたので、自分の眼が節穴だとはとても思えないのだ。そう言えば、マイヤ・プリセツカヤが日本舞踊宗家藤間流家元と交流があることは有名だ。嘗てプリセツカヤの「白鳥」を観たが、舞いで現す動物の形態模写に共通項を言えば、限りなく「化身」に見えるという所作に洋の東西は無いということか。否、それは形式を超える鍛錬の賜物だろう。動物文学の戸川幸夫に倣った訳ではないが、不肖私も手遊びに鷹匠と白鷹を題材にコント(短篇小説)を著したことがあり、思い入れ深く「爪王」を観たのだった。 兎も角、昨日はまたぞろ末弟の奢りで、東の桟敷席という特等席で、素晴らしい一日を過ごしたと記念して置こう。 ▲
by shojitanaka
| 2010-02-10 00:18
| art
IFAA(アイファ)/国際幻想芸術協会メンバーの林千絵さんの旦那さんが『演劇企画体ツツガムシ』という劇団を2007年に立ち上げ、今期で第三回公演になるのだという。筆者も昔、パフォーマンスや舞台美術、装置に手を染め、果ても無く本業の絵画から乖離していた時期があった。気が多かったのだろうが、今もそうした経緯で舞台を観歩くのに吝かでない。
そうでなくとも、「客観的偶然」で芝居と出会うのはいいものだ。みどり根子さんの絵を用いたフライヤーを手に取るだけでも、その背景に広がるイメージのさんざめきがほの見える気がする。人間はそもそも神の機械であるとの古典的解釈は偖置き、「己を芝居を観に行く一体のアンドロイドとして観客席に設置せん」とか誇大妄想に耽りながら、劇場に足を運ぶのも一興です。 ![]() 演劇企画体ツツガムシ公演『サイエンスフィクション』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 今から百年後の世界。科学技術が発達し人間と見分けのつかないくらいの アンドロイドが実用化されようとしていた。 あるアンドロイド会社が商品化のために必要なモニタリングを行うべく、 参加者を募りその中にアンドロイドを一体混ぜて無人島で一週間生活させ 誰がアンドロイドかを当てさせるのだという。 参加者とアンドロイドの人間?模様が繰り広げられる! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 作:林竜之助 演出:田中壮太郎 絵:林千絵 【出演】本多新也 名塚佳織 北山雅康 金城真文 林宏和 吉田久美 かな子 【公演日時】 2010年2月9日(火)〜2月15日(月) 【会 場】 神楽坂 die pratze 【料 金】 ¥3,500(全席自由・税込) 【予約・お問合せ】 TEL:090-3045-7299 Die Pratze (神楽坂) 【全席自由】 当日・前売 \3,500 ![]() ▲
by shojitanaka
| 2010-02-05 09:16
| art
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